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機能性ディスペプシアと漢方
毎日たくさんの機能性ディスペプシアの方がご相談に来られます。症状の主な原因は胃の蠕動運動と胃酸分泌です。胃の蠕動運動が弱まると胃もたれが起こったり早期膨満感が生じます。胃酸分泌過多や胃粘膜の知覚過敏があると胃痛や胸焼けが起こります。胃の動きや胃酸の分泌は自律神経によって調節されているので自律神経のバランスの乱れが関係しています。西洋医学ではガスモチン(モサプリド) ファモチジン(ガスター) エソメプラゾール(ネキシウム)といった処方がされますが漢方が効果ありますので是非ご相談ください。漢方は害がなく精神を安定させる生薬が入っていますので依存性のある抗不安薬や抗うつ薬を飲む必要がありません。又対処療法だけでなく体質改善効果もあります。
機能性ディスペプシアは現れた症状は同じでも生まれつきの 体質や性格 環境などの個人差に加え今回発症した原因を考えないといけません。お盆中の暴飲暴食 アルコ-ル カフェイン 炭酸飲料 冷えた飲食 刺激物 仕事に行ってやり終えようという張り切ったストレス(多忙) 人間関係などの悪いストレス 睡眠不足 胃腸炎 食中毒 クーラー アレルギー等々。

腎臓を管理し大事にしよう
腎臓には水分量やナトリム カリウム電解質量の調節 血圧調節ホルモンの生成等の働きがあり老廃物を出すだけではありません。①高血糖の状態が続くと糸球体の血管が詰まり血圧が上がります②尿酸値が高いと結晶が尿管を塞ぎ水腎症→腎臓の機能を低下させます。
今年は特に暑く見せかけの血圧 採血結果の変化には注意が必要です。

便通異常の自己チェック
①下痢 便秘が続いている(又は繰り返す)→②腹痛 お腹がはる お腹がゴロゴロ鳴る ガスがたまった感じがする→ 強い腹痛 出血 体重減少 発熱が無ければ過敏性腸症候群の場合が多いです。便秘に対し市販での下剤 下痢に対し市販の下痢止めを乱用してしまうと更に腸の動きを悪化させてしまいます。先ずは漢方で症状を和らげ不安を取り除きましょう. 胃腸炎 食中毒 不眠 仕事 学業 子育てなどのストレスが発症の原因ですがお腹の不快な症状が更なるストレスになり悪循環です。

胃食道逆流症の主な原因
①前かがみの姿勢 ②食べすぎ ③脂肪分が多い食事 ④ストレスの4つです。①~②は食道と胃の境目にある括約筋が緩み胃酸や胃の内容物が逆流しやすくなります③は脂肪分は括約筋を緩めるホルモンが沢山出やすくなります。④はストレスがあると食道に違和感を感じやすい状態になってしまいます。又生まれつきの胃の形 胃酸の分泌量 肥満 妊娠なども影響します。3か月以上食後の胃もたれ みぞおちが痛い 食事を始めるとお腹がすぐに張る げっぷが良く出る 悪心 嘔気 胸焼け 胃酸の逆流感 すっぱいものが込み上げる 喉に不快感がある方はご相談ください
本当に逆流性食道炎?
胃で分泌された胃酸が食道に逆流し食道の粘膜に炎症やびらんが生じている場合は胃食道逆流症の中にある逆流性食道炎です。 その一方で同じ症状である胸焼け 吐気 酸っぱいものが込み上げる感じはあるが食道の粘膜に炎症やびらんが無い場合は非びらん性胃食道逆流症と言います。几帳面な性格でストレスや変化に反応しやすい若い やせ形の方に多いです。
胃薬は①胃の機能(動き)を改善する薬②胃酸の分泌を抑える薬③不安やストレスを和らげる薬に分けられます。問診だけでなくお腹の音 腹壁の固さによって薬は使い分けたり組み合わせたりしないと効果はありません。