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お腹の張り ガス
お腹が張って苦しい おならが多いなど花粉症の時期になると増えてきます。腸内にたまるガスの元は2種類あります。一つ目は口から飲み込んだ空気です。早食いの人やストレスで奥歯をかみしめる人は飲み込む量が増えやすいです。花粉症で鼻をすする 口呼吸をする等も空気をたくさん飲み込む原因です。二つ目は男性は飲酒 食べすぎ 女性は野菜や糖質の取り過ぎです。炭酸の入った飲料 ビール 発泡酒 小麦を使った食品(クッキーやケーキ) うどん ラーメン パスタ 玉ねぎ ごぼう リンゴ 牛乳 ヨーグルトはガスが発生しやすい食品です。胃から送られた糖質は小腸内では吸収されにくく濃度を薄めようと水分が小腸内に引き込まれるとお腹がゴロゴロしたり痛みや下痢が起こります。個人の腸内細菌と蠕動運動の差によって決まりますので何を食べたらお腹が張って調子が悪くなるのか確認しましょう。
下痢の種類
①分泌性下痢 感染性胃腸炎で細菌が作り出す毒素や暴飲暴食などが腸への刺激となって下痢になります。ウイルスや毒素など体にとって悪いものを出す防衛反応ですから市販の下痢止めは内服せず脱水に注意しましょう。
②蠕動運動性下痢 腸の動き(蠕動運動)が過剰となり大腸で水分がほとんど吸収されないまま排便として排出されてしまうと下痢になります。過敏性症候群や甲状腺機能亢進症で起こることがあります。
③浸透性下痢 キシリトールなど吸収されない糖類や乳製品をとった時、消化管内の浸透圧が高くなって水分が腸内に染み出してきて下痢を起こします。
50歳以降の女性の貧血
自律神経の乱れのご相談から貧血症状に当てはまる50歳前後の女性のご相談も多いです。更年期に伴う貧血や造血機能の衰え、癌の貧血があります。①疲れやすい だるい②息切れがする③頭痛 朝起きるのが辛い④顔色が悪いなど気になられる方は血液中の鉄 フェリチンを測りましょう。特に50歳前後の女性は生理の過多血時に鉄剤を飲むだけでも症状が緩和します。又胃がん大腸がんにも注意が必要です。
腸のむくみ
水分や塩分を摂りすぎるとむくみますがお腹の張りの原因=腸のむくみの原因は血液の循環の滞りです。通常食べたものは胃から小腸に流れ栄養が吸収、大腸で水分が吸収され便となり排出されます。しかし寒くなったり姿勢が悪いと血流が滞り水分や栄養の吸収力が悪くなります。そして吸収されなくなった水分は腸の粘膜にある細胞に入り込み小腸と大腸がむくんだ状態になります。結果腸の動きが悪くなりお腹が張り便秘や下痢の症状が出ます。むくみ腸の改善には善玉菌が豊富なヨーグルト オリゴ糖の豊富なバナナ、きな粉などがお勧めです。
胃酸を抑える薬が効かない
胃もたれ 胃痛 嘔気があるが検査をしても異常が無い。胃酸を抑える薬を飲んでいるが症状が改善しない。花粉症の時期になったり風邪が流行すると増えてきますがコロナ第5類後学校や仕事が忙しくなり例年よりご相談される方が多いです。心配症 几帳面 人間関係が苦手(上司 同僚 お客さん)自分ではストレスと感じていないがストレスがかかっている等理由は千差万別です。機能性ディスペプシアと診断された方は器質的でなく機能的な問題なので胃酸を抑える薬は効果が得られません。気になられる方はご相談ください。