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自律神経が乱れる年齢
自律神経の乱れを引き起こすのはストレスや不規則な生活だけではありません。今までこんな症状は出なかった。30歳以上の方は加齢です。10~20歳代の若いころは副交感神経の働きが高い為多少の無理や夜更かししても休めばリセットできます。ところが男性では30歳代、女性では40歳代くらいになる頃から急激に副交感神経の働きが衰え始め交感神経が優位になります。交感神経が優位になると血管が収縮し心拍数と血圧が上昇します。高血圧 脂質異常症 糖尿病があると血管が固くなるので更に悪化し
脳や心臓 腎臓に大きな病気を引き起こしてしまいます。暑かったからと血圧の薬を自己中断している方 そろそろ高くなってきていないでしょうか。

現在の健康状態にご注意を
先月から健康診断結果のご相談だけでなく糖尿病、高血圧 脂質異常症(悪玉コルステロ-ル 中性脂肪)で治療していたが薬を自己中断された40~60歳代の方のご相談も増えています。治療放置は将来の脳 心臓 腎臓の病気 癌 認知症を引き起こす結果となってしまいます。男性の健康寿命は72才女性は74才です。診察室で医師と話したり ネットで調べたりこれからの先の健康 ライフスタイルを考える上で現状を正しく認知することは重要です。老眼 やせなくなってきた お腹が出てきている 老化の兆候はあると思います。一緒に食生活から見直し健康を維持しましょう。

健康診断で指摘された悪玉コレステロールを下げる食事
油の中には良い脂と悪い脂があります。良い脂は不飽和脂肪酸(菜種油 オリ-ブオイル 魚の脂)、悪い脂は飽和脂肪酸(肉の脂 ベーコン ソーセ-ジ ケーキ ドーナツ クッキ-等)を含みます。卵はタンパク質も多い為摂取可能です。普段の食事では悪い脂を良い脂に置き替えましょう。又食物繊維はコルステロ-ル値を下げます。緑の野菜 大豆 雑穀米を積極的に摂りましょう。

胃が悪くなる原因
胃の内壁は食事や飲物 薬 胃酸などの攻撃から粘液を出して守る防御によってバランスを保っています①胃酸の分泌を活性化させるコ-ヒ-②胃の防御に重要な胃粘膜がはがし胃酸の刺激を受けてしまう飲酒③香辛料 生のニンニク 冷たいものや熱いもの④胃酸の分泌を増やしたり血流が悪くなる喫煙⑤胃の粘膜を守る酵素を壊すロキソニン⑥自律神経のバランスを崩すストレス⑦ピロリ菌感染です。胃に優しい食事と共に生活習慣を見直しましょう

機能性ディスペプシアと漢方
毎日たくさんの機能性ディスペプシアの方がご相談に来られます。症状の主な原因は胃の蠕動運動と胃酸分泌です。胃の蠕動運動が弱まると胃もたれが起こったり早期膨満感が生じます。胃酸分泌過多や胃粘膜の知覚過敏があると胃痛や胸焼けが起こります。胃の動きや胃酸の分泌は自律神経によって調節されているので自律神経のバランスの乱れが関係しています。西洋医学ではガスモチン(モサプリド) ファモチジン(ガスター) エソメプラゾール(ネキシウム)といった処方がされますが漢方が効果ありますので是非ご相談ください。漢方は害がなく精神を安定させる生薬が入っていますので依存性のある抗不安薬や抗うつ薬を飲む必要がありません。又対処療法だけでなく体質改善効果もあります。
機能性ディスペプシアは現れた症状は同じでも生まれつきの 体質や性格 環境などの個人差に加え今回発症した原因を考えないといけません。お盆中の暴飲暴食 アルコ-ル カフェイン 炭酸飲料 冷えた飲食 刺激物 仕事に行ってやり終えようという張り切ったストレス(多忙) 人間関係などの悪いストレス 睡眠不足 胃腸炎 食中毒 クーラー アレルギー等々。